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端午の節供の薬玉作りのご案内

2021.03.18ブログ

端午の節供に向けて、薬玉作り教室を開催します。

端午の節供の5月5日は、陰陽説でいうところの「重日(じゅうじつ)」に当たり、陽の数である奇数が重なる日なので、陽の気が強すぎる悪い日であるとされてきました(陽が極まると陰に転じるため)。

そこで、節供のお祭りの料理を供えて神様をお迎えし穢れを祓っていただきました。古来「節句」を「節供」と書いたのは、神様に供物をしていた神事だったからです。

また、昔の端午の節供では、蓬や菖蒲といった薬草を摘んだり、そうした薬草や「麝香(じゃこう)」「沈香(じんこう)」「丁子(ちょうじ)」などの香料を袋に詰めて贈る習慣がありました。このとき送った袋のことを「薬玉(くすだま)」と呼びました。

平安時代、貴族の間では、御所に菖蒲の髪飾りをした人々が集まり、蓬や菖蒲を五色の糸で貫いて厄除けとする「薬玉」を天皇から賜りました。

平安時代の宮中の様子を書いた清少納言のエッセイ『枕草子』にそのことについて記されており『源氏物語』や『今昔物語集』などにも「薬玉」の語が見られます。

そんな薬玉を手作りして、体調を崩しやすい節日を健やかに過ごしましょう。

竹玉を使用した薬玉作り

竹や笹には昔から神霊が篭ると考えられており、神聖な植物とされています。

お正月に玄関に飾る門松にも竹が束ねられており、その家に恵みをもたらす年神様を迎えるための依代(よりしろ)とされています。

また、地鎮祭では四方に竹を立ててしめ縄を張って結界が作られますが、聖と俗の空間を分ける意味があるそうです(そういえば、鬼滅の刃の禰豆子ちゃんにも竹の口かせが用いられていますね)。

今回の薬玉は、そんな神聖な竹で作った竹玉を使用して作ります。

また、お寺の境内で育てられた、殺菌作用のあるハランを施し、魔除けのための五色の組紐で結び留めます。

日本の伝統では、5月に薬玉を飾り、9月に茱萸嚢(しゅゆのう)と飾り替え、そしてお正月には、しめ縄と同じように「魔を通さない」飾り結びを施した訶梨勒(かりろく)を飾ります。昔の人も、今と同じく「疫病」を大変恐れていました。その為、薬玉も茱萸嚢も訶梨勒も、中には疫病除けの生薬が入っています。

こんな時だからこそ、薬玉を作り飾って、体調を崩しやすい節日を健やかにお過ごしいただけたらと思います。

■薬玉作り詳細■
【日時】
休日講座:4月18日(日)10時30分~12時00分(10時開場)
平日講座:4月19日(月)10時30分~12時00分(10時開場)
【会場】名古屋市中村区烏森町6-142 願隆寺奥の間
※駐車場ございます
【持ち物】筆記用具
【会費】7,000円(税込・材料費込)端午の節句のお茶付き
【講師】4/18…有田有希 4/19…小川昌代
【主催】株式会社takara
【定員18名迄】
【お申し込み】こちらのURL→ https://ganryuji.or.jp/kusudama/ をクリックの上、お申し込みフォームよりお申し込みください

 

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